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ミラーゼの傷
エリーゼから、ダミアンに愛している人がいると聞いた
そのせいで、エリーゼを受け入れられないと
フィーナ姉様がダミアンはまだ私を想っていると言っていた
「まさか…ね」
今更、知ったところで何になるのだろう
もう過去の事だ
エリーゼはダミアンの事を本気で好きなんだろうか?
助けてもらって、憧れを好きだと、勘違いしているだけだろうか
母として、娘が本気ならばたとえ相手が、ダミアンだろうと応援すると、決めた
娘の幸せを願わずにはいられなかった
その夜、ミハイルと、エリーゼのことを話した
「エリーゼは、ダミアンに恋をしているみたいで、本気で結婚したいと思っているみたいなの。ただ、ダミアンには、断られたみたい。ミハイル、どう思う?」
「僕は反対だな。ミラーゼの、人生を台無しにしたあいつを許せない。ましてや、娘を嫁がすなんて」
「私はね、エリーゼが、本気なら母として応援したいと、思ってる」
「ミラーゼ、無理しなくていいんだ」
「大丈夫よ。エリーゼが幸せでいてくれるなら、それでいい」
と、微笑んだ
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