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怒り
兄達のダミアンに対する制裁も続いていた
学園内でどんどん孤立していく
しかしそれにさえ気が付かない
それどころか、誰にも知られず上手くやっていると勘違いしているダミアンは滑稽だった
学園生活も上手くいかなくなっているのに
『ここまで鈍いとは』
流石に2人の兄も呆れていた
さすがに、本人に気付かれないとやっている意味がない
その頃ミラーゼは、一晩中泣いてダミアンへの気持ちを整理したことで、スッキリしていた
そのうち、だんだんと怒りが込み上げてきた
『許せない』
ダミアンへの制裁をミラーゼも考え始めた
ちょっと調べると、ダミアンの浮気相手は複数いる事がわかった
失望した
『1人では無かったんだわ』
不誠実さに呆れた
今まで気が付きもしなかった自分に腹も立ってきた
そして何食わぬ顔で、ミラーゼに愛を囁くダミアンを気持ち悪く思うようになっていた
ダミアンは
『やっぱりいらない』
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