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家族の想い
日々努力する娘の成長を喜んでいるミラーゼだったが、反対に自分の心はどんどん壊れていった
『もう誰もいない所へ行ってしまいたい』
ミラーゼは心を閉ざしていった
そんな時、マルクスから公爵邸で開かれる身内だけのパーティーの誘いを受ける
気を紛らわそうと、家族で参加した
「ミラーゼ、今日も天使だな。本当にうちの妹は幾つになっても可愛いな」
「本当にそうだ。ミラーゼにかなう女性はいない」
「やっぱりうちの妹が1番だ」
2人の兄は今日もいつも通りである
「兄様、適当なことばかり言ってると、義姉様に怒られますよ」
微笑みながら返した
「ミラーゼ、たまには領地にも遊びに来なさい」
父様と母様もいた
「はい」
やっぱりここにいると落ち着く
兄達は、小さな頃からミラーゼを心配して見守ってくれている
家族が揃って、楽しい時間を過ごす
少しの間だけ、色々なことを忘れることが出来た
きっと、ミラーゼを心配した兄達が動いてくれたのだろう
ミラーゼは相変わらず大切に思ってくれる兄達に感謝しかなかった
そして、両親にも感謝していた
色々気遣ってくれる素敵な旦那様にも
ミラーゼは人に恵まれていることに、感謝した
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