402人が本棚に入れています
本棚に追加
/145ページ
妻(ミハイル目線)
ミラーゼはエリーゼと話をした後、更に様子がおかしくなってしまった
「私のせいでいつも周りが不幸になってしまう…。私は消えた方がいい…」
ミラーゼは落ちる一方だ
原因は、娘に何か言われたらしい
なにかあったのかと聞いても、ミラーゼは話の内容を教えてくれない
せめて気を紛らわそうと
「ミラーゼ、一緒に庭の花をみにいこう」
「はい」
2人で庭を歩く
「綺麗ね。ミハイル」
「そうだね。ミラーゼは花が好きだからね」
「2人でずっと一緒にいたい…」
ミラーゼがボソッと呟いた
「勿論、ずっと一緒だよ。僕はミラーゼを愛しているからね」
「…ありがとう、ミハイル。私も貴方を愛している」
そう言って、微笑んでくれた
その姿を見て
少しずつミラーゼが良くなっていると思った
しかし、ミラーゼが無理をしているだけだった
その事に気がついていなかった
もう何年も一緒にいるのに
最初のコメントを投稿しよう!