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ルーカスとダグラス
エリーゼの行動を密かに見ていたマクライヤー侯爵家の双子、ルーカスとダグラス
姉が、母を傷つけていることを知っていた
「姉さんはなんて自分勝手なんだ。本当に呆れる」
「母様があんなに傷ついているのに、よく知らん顔して自分の欲の為に動けるな」
「そもそも、あのモンテルロ辺境伯様が全て悪いんだろ。母様は裏切られたんだ。そんな男と結婚したい姉さんの気持ちも分からない」
「本当に自分の事だけしか見えないんだな。あんな人にはなりたくない」
2人の弟はエリーゼを軽蔑していた
「領地に行くか?」
「そうだな。ちょうど長期休暇になるし。行こう2人で」
2人は祖父母に事情を説明して、両親のいる領地へ向かった
「母様のことを守らないと」
「父様だけに、任せてはおけない」
2人は母であるミラーゼをとても心配していた
そして、少しでも支えになりたいと思って行動を始めた
優しい息子達だった
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