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婚約
ある日、お父様に執務室に来るように言われ
「ミラーゼ、リカライン公爵から嫡男ダミアンの妻にと婚約の打診があった」
と、告げられた
2つ年上のダミアンとは、幼馴染みだった
同じ公爵家で仲がよく交流があった
『僕はミラーゼが大好きだから、僕のお嫁さんになってくれる?』
ダミアンは、ミラーゼによく聞いていた
小さい頃から、ミラーゼと兄のマルクス、ルミナス、そしてダミアンとダミアンの姉ヨゼフィーナでとても仲良く遊んでいた
婚約もダミアンが言いだして、2人をみていた両家の親達が決めたことだった
ダミアンが12歳、ミラーゼが10歳になった時だった
婚約が決まった時、ダミアンはとても喜んでミラーゼに花で作った冠をプレゼントした
「ミラーゼの事は僕が守るからね。僕のお嫁さんになってね」
「はい」
ミラーゼは返事をした
とても微笑ましい光景だった
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