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枯れたアサガオの少女
男の人に生まれたかったです。
あなたに胸を張って好きだと言える男の人に。
親友である、あなたに恋をしてしまったのです。
女である私が、女のあなたに。
私のことを親友だと信じているあなたに。
弱い私が嫌いです。
あなたに嫌われたくなかったから、想いを告げずただひたすらに悲嘆に明け暮れることしか出来ない私が嫌いだから。
女として生まれたくありませんでした。
親友だと思っていた君に想いを告げられたから。
親友だと思っていた君に女だと認識されたくなかったから。
弱い私が嫌いです。
君を悲しませたくなかったから、私の気持ちを押し殺して、君の気持ちに応えた私が。
そのくせにあなたへの想いを忘れられない私が。
もし、私が男なら。
甘い気持ちを携えてあなたに想いを告げて
君と馬鹿なことで笑い合ったり、お互いに涙を流し慰め、大人になれば愚痴を言い合い、お酒を酌み交わす。
そんなもしもがあったのでしょうか。
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