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「わ、私は……」
ルナは心臓が破裂しそうだった。
ドキドキして、バクバクして、頬が熱くて、全身も熱くなって。
ルナにはわからない。
ルーエヘーデンが感じている気持ちも、愛というものも。
だけれど、彼女は思った。
『私は彼を愛している、のでしょう』
と。
頭がこんがらがって、でも、ルーエヘーデンの熱だけは明確にわかる。
この包み込むような熱はルーエヘーデンだと。
「わたしも、ルーエのことを愛しています……」
さらに顔が熱くて、真っ赤になってしまった。
そんなルナをルーエヘーデンは抱きしめた。
ルナを恐る恐る抱きしめ返した。
この夜、二人はやっと心が通じ合った。
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