土方さんちの美味しいご飯

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だが、刀も指輪もこのままにする訳にはいかない。 「なら、女の方はどうにか傷つけない方向で取り戻す方法を考えるぞ」 俺は優に力強くそう告げるや、彼に向けて大きく頷いてみせる。 「……うん。ありがとう、土方さん」 優も俺に微笑むと、小さく頷いた。 こうして、刀と指輪の奪還について話し合いを開始する俺達。 と、話し合いを始めて数時間経った頃――優の腹がなんとも気の抜けた音を奏で出す。 その音に、思わず顔を見合わせ……俺達は同時に吹き出した。 俺は、腹を抱えて笑いながら、優に話しかける。 「折角だ。また何か作ってやるよ。何がいい?」 と、同じく笑いながら、優が答えた。 「そうだね……。この前の肉じゃがも美味しかったけど、他に土方さんがよく作るものがあるなら、それも食べてみたいかな」 「よし、わかった。任せろ」 こうして、まずは戦の前の腹ごしらえのため、俺は再度台所に立ったのだった。 「よし。今日の飯は元気が出る様に「牛めし」だな」
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