6.この先ずっと

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寝る時間になっても、まだ腹は苦しくて、2人で「苦しー」と言っては笑いあった。 そしてレンカが急に真剣な表情を向けてきて。 「ククルン、あのね……グラスっ、ありがとう」 「ん、喜んでくれたみたいで良かった」 「うん、で、あの」 「ん?」 「好き、…です。」 グラスが、って事だよな?変に勘違いしないよう、自分に言い聞かせる。 「だから、このままククルンんちに居てもいい?頑張って大人になるし、ククルンに好きになってもらえるように頑張るからっ」 「…そんなに頑張らなくてもいいよ」 レンカが最近、自分の事を”レン”って言わなくなったのは、もしかして今の発言に関係してんのかな。 さっきの”好き”はグラスじゃなくて、俺の事か…。いつの間にか両想いだったわけだ俺達は。 「俺は、とっくにレンカの事が、好きだよ?」 「え、…えっと、その好きっていうのは、どういう?」 「たぶん、レンカが想ってくれてるのと同じ”好き”かな?」 「ホントのホント?ククルンの彼女になれるって事?」 「なってくれますか?俺の彼女に」 俺は、そう言って優しくレンカを抱き寄せ、おでこにキスをした。 「ダメだよー、それは天に還る時に、してもらうやつなんだからぁ」 そう言いながらも、俺の背中に回した腕に少し力を込めてギュッと、抱きついてきたレンカのおでこに、再びキスをして俺も少しだけ力を強めギュッと抱き締めた。 迎えに来る天使のためじゃなく、いつでも見守ってくれる天使が来てくれる事を願って。 毎日、キミにエンジェルキッスを贈らせて… 【Fin】
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