1.変なオンナ

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次の日も、そのまた次の日も、女子高生は来て閉店までいる。 そのうち、俺の事を勝手に「ククルン」なんて、呼びだす始末。 そして、昨日の金曜は。 「ねー、ククルンって一人暮らしなの?」 「まあ、そうっすね」 「じゃさっ、私の事、泊めてよっ」 「ムリっすね。もう閉めるんで、いいっすか?」 という話を、ヤスにした結果が。さっきのアレだ。 ”チェリーククル”…まぁ、間違ってはない。 だが、アダ名にされるのは、勘弁願いたい。 「その女子高生に、理由も聞いて、やんなかったのかよ」 「理由を聞いて、どうする」 「ククル、お前まだ…」 「悪いか」 「いやっ、別に。今日日の高校生は怖いねぇ」 ヤスは最近、ずっと好きだった女に告白をしたそうだ。 けど、その女は高校生の男に惹かれてるかも、と嘆いてた矢先に、俺の女子高生問題が飛び込み。 また、思い出してしまった、のかもしれない。 ヤスは、いい男だ。 性格も、俺とは真逆で明るいし優しい、楽しい話題も豊富に持っていて、見た目も爽やかイケメン、だと思う。
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