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「マジでいた」
「ククルンの友達?」
「ククルン、これまた可愛らしい、呼ばれ方されちゃって~、俺ヤス、えーっと?」
「レンカっ」
俺は、今初めて、女子高生の名前を知った。
ヤスは、すぐに誰とでも、仲良くなれるヤツだと思う、ヤスのこういうところは尊敬してる。
「よーし、レンカちゃん、今日はオールだ!」
「おー!オールだっ!」
ヤスとレンカに共通点が発覚し、意気投合。
「レンはさ、シスポジなんか狙って無かったワケよ、物心ついた頃から”ソウちゃんの、お嫁さんになる”って、言ってたのにさっ」
「告白とかしたの?」
「したっ!つうか何度もしてる。その度に笑って”ありがと”って、言ってたくせに、ソウちゃん婚約しちゃってさー」
「マジかっ!それはキツい!」
「でしょ、でしょ?」
幼馴染に恋してる2人、それが報われない2人。
ヤスもお返しに、と自分の話をする。
「えー、でもヤスは、まだ振られた訳じゃないじゃん?押してダメなら引いてみろー!」
「え?引いたら、俺終わりくね?相手すっげぇイケメンよ?俺より若いし」
「ヤスだってイケメンだよ?それに、ソイツもしかしたら、性格めっちゃ悪いかもじゃん!つかヤス達っていくつ?」
「ハタチ!性格かぁ~、俺だって、あんま良くねぇからなー」
お前の性格の良さは、俺が太鼓判押すよ、ヤス。
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