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あの時の気持ちにウソはないけど、今思うと憧れに近い気持ちだったような気もする。
だって、ククルンへの気持ちと、ソウちゃんを思ってた時の気持ちが、なんか違うの。
ソウちゃんが結婚するって聞いた時、悲しかった、本当に。
でもククルンを思うと、心臓をギュウって、握り潰されてるみたいに胸が痛くて、涙が出てくる。
これって違うよね?
「ソウちゃん、ノゾミさんは?」
私は話を逸らしたいって気持ちもあったけど、ずっと気になって聞けなかった事を聞いてみた。
「ノゾミは妊娠したんだよ。俺じゃない男の子供を」
「え…」
「だから別れた。そんだけ」
そんな、え?だって…結婚間近だったのに?
そもそも、そういうコトって好き同士の人が、するもんじゃないの?
だ、だ、だって、裸見せ合うんでしょ?そんなの好きな相手でも恥ずかしいのに、何とも思ってない他人には尚更、見せたくないじゃん。
”そんだけ”って…そんなはずないよね?ソウちゃんノゾミさんの事、凄い大切にしてたもん。
ノゾミさんだって、ソウちゃんの事を本当に好きだったって思う。
気になるけど、聞けるような雰囲気をソウちゃんは出してないし、私が首を突っ込んでいい事じゃない。
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