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CLOSEの店に入り、2階へと上がる階段の下に立つと、いい匂いが鼻を擽った。
俺は慌てて階段を上がり、ドアを開ける。
「レン、カ?」
「勝手に入っちゃった。…ごめんね?」
「いや、いいけど。なんで」
「今日はハンバーグだよっ!まだ時間掛かるからククルンは、絵でも描いて待っててね」
狭いキッチンで、手際良く料理をするレンカを暫く見つめてた。
そして、スケッチブックを下に取りに行き、再び2階で鉛筆を手に取ってみると。
考えなくても、手が勝手に動く。
まず最初に描いたのは、レンカに似た天使の絵だった。
そして次々と、デザインが生まれる。
まるで、描けなかった分を埋めるかのように。
今なら、グラスも思った物が出来そうな気がする。
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