6.この先ずっと

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目の前ではレンカが、テーブルに夕飯をセットしてくれていて。 レンカの料理を久々に食べれる、と思ったら急に、お腹がすいてきた。 「ククルン、できたよ?」 「ありがとう」 小さなテーブルに、所狭しと置かれた夕飯。 湯気がたち、美味しそうな匂いが部屋中に広がる。 「いただきます」 毎回、俺が食べ始め、その反応を心配そうに伺ってから自分も食べ始める。 こんな美味しく作れてるのに、何が心配なんだか俺には、さっぱり分からない。 「ねぇ、レンカ」 「は、はいっ?」 急に話しかけたせいか、レンカはビクッと体を跳ねさせながら返事をした。 「?この後なんだけど、工房に行ってきてもいいかな?」 「いい、と思うけど…」 「だからさ、もし誰かが尋ねてきても、開けちゃダメだからね?」 「えっ?レ、私いてもいいの?」 「ん?…帰るの?」 レンカが自分の呼び方を変えた事にも違和感を覚えたけど、それよりも気になる点を確認したかった。
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