6.この先ずっと

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夕飯…いつもレンカが支度してくれてたから、ついクセで2階に戻れば夕飯が出来ていると思ってしまった。 カップ麺あったかな、と棚を漁る。 「ククルーン!」 「え…」 空耳?いつも夕飯ができると、元気良くレンカが俺を呼ぶから、耳までレンカを恋しく思ってるのかもしれない。 「ククルンッ、夕飯食べちゃった?」 「え、…レンカ?」 「じゃじゃーん!ママとヒモ、じゃなくてフィアンセさんからだよー!」 レンカが手に持ってる袋を、顔の高さまで上げた。 「お寿司だよー!ククルン食べれる?これね回ってるとこのじゃないんだよっ、ちょっと厳つい顔した大将さんが握ってくれたやつなの」 俺の返事も待たず、レンカは手に持ってた袋をテーブルに置き、「お茶、温かいの淹れるね」すぐさまキッチンへ行きお湯を沸かし始める。 「お母さん達と食事しなくて良かったの?」 「うん、お昼一緒したから大丈夫」 お湯を沸かしてる間に小皿と醤油を用意し、袋の中からお寿司を取り出し、テーブルにセットしていく。 相変わらずレンカは手際がいい。 その間に俺は、レンカへのプレゼントを下へ取りに行った。 背中に隠しながら、レンカに近づき。 「レンカ、卒業おめでとう」 スパルタ指導を受けながら、ラッピングしたプレゼントを渡した。
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