6.この先ずっと

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レンカはキョトンとした顔をしてから、俺から受け取り。 「いいの?」 「レンカのために作ったから、返されると困る…かも」 レンカは座り込んで、綺麗にリボンと包装紙を開け、箱の中からグラスを取り出した。 「きれーっ!これって…ソウちゃんが割っちゃったグラス」 少し涙目で俺を見上げたレンカは「ごめんね」と言ってから、まだ涙を浮かべた顔を笑顔にして。 「ありがとっ!こんな素敵な物…宝物にするねっ。あーっ!天使の羽根だぁ、可愛いっ」 「レンカをイメージして作った、つもり」 「ククルン…あのねっ」 レンカが何か言おうとした時、ヤカンがけたたましく鳴り言葉を遮った。 俺のあげたグラスを胸に抱きしめながら、キッチンへ走っていくレンカを、愛おしく感じながらテーブルについた。 「これ、すごい量だね」 「だね…食べきれるかな?」 「ヤス呼ぶ?」 「今日は、2人がいいかも…ククルンだけに、お祝いして欲しいな」 俯き少し頬を赤らめながら言うレンカを、抱きしめたくなった。 自分から、こんな事を思うのは初めてかもしれない。 「じゃ、頑張って2人で食べきろうか」 「うんっ!」
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