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1.変なオンナ
「はあぁっっっ!?」
「声、でけーって!」
俺の目の前で、大きな声をあげたのは、唯一、俺が気を許せる友人、原田 靖臣。
俺は時々、街へ下りて半個室のある居酒屋で、ヤスと酒を飲む。
「で?で?どーすんのっ」
「どーもしない」
「もったいなっ」
「なんで、そうなる?」
「チェリーククルには、刺激の強い話だったかー」
俺に変なアダ名をつけて、ガックリと顔を下に向けるヤス。
何で、こんな話をしてるかというと。
それは、俺が経営してる店で起きた、この一週間の出来事を、話したせいだった。
経営といえば、響きはいいが。
単に、趣味がこうじて開いた店、というのと俺が、コミュ症だから開いた店。
コミュ症がゆえに、賑わう駅前や、街中に店を出そうと考えず、辺鄙な場所に店を構えた。
そのせいで客なんて、ほとんど来ない。
なのに。
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