リースリット と 魔術基礎実習

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「え?」 「お嬢様は既に、入学試験を通過できるだけの力がありますし、ここに来て既に2か月半。……そろそろお戻りになる頃合いです」 「……そうですのね。いつのまにか、もうそんなに経っていたんですのね」   「あっという間でしたか?」   「当然ですわ。毎日先生に無理難題を言われて、大変でしたもの」   お嬢様は口をとがらせる。  しかし、どこか嬉しそうでもあった。  時間を短く感じるということは、それだけ充実していたということだ。  決して、無駄だった時間じゃない。 「――それでは、ここでの最後の授業を始めましょう。終わったら、シャワーを出してごらんに入れます」 「しゃわー?」 「ええ、冷たいシャワーです、この暑さですから、きっととても気持ちが良いですよ」 「楽しみですわ!」  まぁ、それでお嬢様の服がびしゃびしゃになってスッケスケになってしまったため、メイド二人にクッソ怒られましたけどね。ついでにミラも混ざって来て、全員ビッシャビシャでしたわ。  はは――。でも、とても楽しかった。
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