リースリット と 魔術基礎実習

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 騎馬の跳躍ごと、頭上から降り下ろされる得物を、再び順手でクロスさせた短剣で防御する。  しかし、 白騎竜(グウェイヴァー)の高所からの長柄と、背の低い私の短剣では、どう考えても地の利はメイド(ペリシー)に軍配が上がる。  折れたブラシは、逆に鋭利な先端が出来上がって、本当の槍のようだ。  頭上の得物が反動で降りてきたら、流石に私もその先端に切り裂かれてケガを負うだろう。  火属性現象核(オリジン)も無いため、『筋力強化』も施せない。  なので、自己の筋力を振り絞って抗うしかない。  私は全身全霊をもって、その槍を受け止め続ける。 「ぐぐ……!」 「どうして泣かせたのです!」  頭上から降り注ぐ声。 「ど、どうしてと言われましても……!」     そんな時。 「やめて!」  リース様の声が聞こえた。
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