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「・・・・・・マギトロン? 」
「そうです。魔法の行使には、この『魔力子』を作り出す技術が必ず必要です。そして……ニルヴァーナ魔法学園のみならず、各国の魔法学校の入学試験はひとつだけ。『三気合成』が正しくできるのかどうか、その一点のみなのです」
「では、この『魔力子』を作り出す事さえできれば、入学できる、ということですの?」
「はい」
――しかしながら。
この技術の習得が一番の難関なのだ。
そして、入学が目標である以上。
リースリット嬢には必ず、習得してもらわねばならない。
資質があれば、1年。
無ければ、3年から5年。
もっと酷ければ、幾ら年月を重ねても習得はできないだろう。
これは持って生まれたセンスの問題だ。
人間に備わる五感に加えて、新しい感覚、第六感――すなわち、霊覚を目覚めさせることができるかどうか――。
魔素や魔気というもの感覚でを、捉えることができるかどうかなのだ。
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