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言葉通り。
私は『三気合成』を実行し始める。
「――まず、自らの精神エネルギーである『魔気』を抽出します。何処でも構いませんが、掌や、指先が一番感覚を集めやすいかもしれません――」
そう言いながら。
説明をしながら。
私は通常よりもかなりゆっくりと、『魔気』を作り出していった。
そうして、自分の手の先に作り出した精神エネルギーに、新たな要素を結合させつつ――。
「――次に、大気の『魔素』と『魔気』を結合させていきます……このままでも、『二気天元』や、『属性の無い魔力』として合成は可能ですが、一般にはここに、『現象核』を合成していきます――」
通常動かすことができない、魔素に。
自分の精神エネルギーをくっつけることでコントロールを可能にし。
そこに、色彩を決定する絵の具を混ぜ合わせていく。
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