リースリット と 魔術基礎実習

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 こちらです。  そう言って、メイドに案内された場所は、仕度室という部屋だった。  それも、リースリット嬢の専用の部屋だという。  手前の仕度用の部屋と、奥の衣裳部屋の二部屋がセットになっていて。  衣裳部屋には、様々なドレスや衣類が所狭しと吊るされており。  靴も数えきれないほど置かれている。  無論、どれも一般人では手が出ないような豪華絢爛なものばかりだ。  もちろん、仕度室には大きな鏡も置かれている。  私はその、姿見の前に立った。  この男子禁制の一室で、なにをするつもりなのか、と。  メイドは私の一挙手一投足を胡乱な表情で監視しているし。  リースリット嬢は、興味津々な様子で待っている。  私は、目の前の鏡に向かって言う。 「ミラ。少し頼みたいことができた。ラボの留守番は中止して、こっちに来てくれない?」
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