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「か、かがみから、ひ、ひとが……!?」
その様子に、メイドは腰を抜かしたように驚き。
リースリット嬢は、まぁ……と両掌を口元に当てて、感嘆の声をあげる。
純白の少女は、リースリット嬢よりもさらに小柄で。
儚げな印象を持っている。
私は、是、と少女に向けて返事をして。
その背中に手を置き。
リースリット嬢とメイドに目を向ける。
「この少女の名は『ミラ』。私の助手です。この子に、お二人の警護を任せます」
ミラは「警護……? このニンゲン達の……?」と私を見る。
「そう。ミラなら簡単でしょう? 二人の傍に立っているだけの簡単なお仕事ですよ」
ミラは、ふうん、とあまり乗り気じゃない生返事の後。
「……うん。まぁ……。良いけど……?」
と、助手の了解も得たところで。
「さぁ、ついでですので、リースリット嬢には、ここで動きやすい服装に着替えてもらって、出かけましょう」
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