リースリット と 魔術基礎実習

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 私は三気合成(トリブレンド)で木の魔力を作りだしつつ――。 「今から詠唱型(キャスティング)で術式を実行してみますので、言霊の力というものを感じてみてください」  そういって、命令(ちから)を込めた言葉(スペル)術式(プログラム)を描きつつ、作り出した魔力を注ぎ込んでいく。  私は紡ぐ――! 「(みず)に芽吹き、瓊葩綉葉(けいはしゅうよう)()に燃ゆる――、走れ、凶刃成る言の葉よ――」  私の手の中に――刃渡り50cm程の両刃の曲剣――を象った大きな木葉が生成される。  その術式名は――。 「――『木葉短剣(リーヴスエッジ)』!!」 「木葉短剣(リーヴスエッジ)? 『(もく)』の術式……ですの?」 「そうです。そして……」  私は、まさしく本物の短剣のような強度と切れ味を誇るその木葉を手で弄びつつ、さらに言い加える。 「……これが、リース様にお教えするひとつ目の『術式』でもあります……」   
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