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リース様は、暫く手の中の崩れ往く短剣を名残惜しそうに見つめていた。
そして四散する魔力の残滓を追いかけるように、顔を上げる。
「ひとつ目、ということは他にもあるんですの?」
「その通りです。――その他のこの術式の良い所は――。
お嬢様の適正に合っている事。
木属性現象核の調達が容易な事。
術式が簡単な事。
道具としても武器としても使える事。
この術式を発展、改造することで上位の術式の元にすることができる事。
他の属性式にも応用が利く事。
魔気の消耗量が極めて少ない事。
慣れれば1秒もしない間に作り出せる事……」
「い、良いところだらけですわ!」
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