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「え、スティーブンスはまだ出てこれないんですか」 「ああ、まあ別に辞めさせる程ではないが、あんまり長く続くと、仕事がなあ……」  事務所の上司も困った顔をする。 「離婚の危機だとか言ってましたから、もう少しかかるのかも」 「何っ離婚だって?」  上司は食いついてきた。 「お前のところは大丈夫だろうな?」 「俺は妻の手料理に惚れた以上絶対に手放しませんし、絶対に彼女に逆らいません。元気の素ですから」  そう言って机の上に置いた本日のサンドイッチの入った包みを指す。  ぷは、と上司は笑った。 「だがさすがに続きすぎるとなあ…… ロバートお前、午後から一度行って様子見てこい」  判りました、と俺は答えた。
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