抱える孤独

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結城結はいつの間にか俺のベッドで寝ていた きっと勇気をだして結城さんの所まで来たんだな 「人の寝顔見るのは良くないよ」 「お、起きてたのかよ」 「今起きたの」 気まずい空気が流れる さっきまでゲームで盛り上がっていた分静かになることで落ち着かなくなる 「そっちこそ、同い歳の男の部屋に上がる意味わかってるの?」 「いや私たちはないでしょ。生き別れの兄弟みたいなものだし」 生き別れの兄弟ね… 「そーだな」 「えっなんなの?私のこと好きなの?」 「ちげーわ!」 「私を彼女にしたいならお父さんに許可とってからにしてね」 「絶対にそんなことはないから安心しろ」 ケラケラと笑う結城結は初めて玄関で見た時とはだいぶ印象が変わっている 「次は何する?」 「そろそろ下に降りる?」 「そうだね!雪さんにもちゃんとお話しなきゃだね」 「結城さんがもう話してると思うけどね」 「そーだね!お父さんなら話してそう!」 俺と結城結は階段を降り2人のところに向かった。
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