抱える孤独

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結城結の話はさっきよりも詳しくて 俺には衝撃的でいつの間にかソファーから立っていた。 なんて声をかけたらいいか分からないまま 母さんが俺に話を振った 「ゲームの続きやる?」 絶対にこの雰囲気を壊してしまった。 結城結は一瞬止まってから吹き出した 「ははww続きしよっか!華さんありがとうございます」 俺たちはまた部屋に戻った 結城結の背中がなんだか寂しそうに見えて つい抱きしめてしまった。 今思えばこれが最初だったのかもしれない 俺と結が愛を探すことになったのは 「なに?」 「ん?なんとなく?」 なんだか今抱きしめないと結城結がどこかへ 行ってしまいそうな気がした 出会ってたかが数時間 それなのに俺は彼女の唇を奪った その勢いのままベッドに押し倒した 「生き別れの兄だ…」 俺は話を遮るようにキスをした 「うっ」 息苦しそうにしてるのに俺は長い間続けた 「ごめん。」 少し経ってから俺は我に帰った そして彼女から俺は離れようとした でも服の襟を捕まれ今度はあっちからキスをした 「いかないで。」 何をしてるんだろうか すぐ下の階には親がいる それなのに俺たちはそんなことを忘れて続けた 「離さないでね。海斗」 「うん」 初めての衝動だった 結の全部を知りたい、知っていたいと思った
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