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夕方になり「あんた、なんでこんなところで寝てんの」とお迎えに来た母親に起こされた。
私はその日のおやつを食べ損ねたことに気がつき、再び落ち込んだ。
私はもう二度と昼寝の時間に遊ばない、誰が誘いに来ても絶対に布団から出ないと心に誓った。
その後私の誓いは破られることなく、昼寝の時間は眠れなくても起床の時間が来るまで布団で大人しくしていた。
しかしその日を境に、教室の園児全員が昼寝の時間は大人しくするようになったのだ。
今思えば、遊びに誘っていたのは私からだったかもしれない。
園児はひとりが動けば皆動き出すものだ。
……いや、きっと私が泣き叫ぶ声を聞いて、園児全員が恐怖に震えあがりパニックに陥りながらも、二度と昼寝の時間に遊ばないと心に誓っていたに違いない。
―――昼寝をせず遊ぶ子は職員室へ連れていかれるぞ、と。
（おしまい。お昼寝は大事よ～）
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