初めての選択

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 シェイクスピアの名文「人生は選択の連続である」にもあるように、私たち人間は常に何かを選択しており、時にその選択ミスを悔いることもあるだろう。  時間制限など危機的状況であれば、思いもしない選択をしてしまうこともある。  しかし「その選択は間違いだった!」と人生で初めて思ったことはいつ?と言われて答えられる者はいるのだろうか。  かくいう私も「初めて」は答えられない。  だが選択を誤り、非常に後悔した3歳の頃の記憶を未だに持っている。  どうして私はあのような判断をしてしまったのか。これから語るのはそんな話である。  私の母親は2つ年上の姉を妊娠した頃から姑の介護をしており、姉は私が産まれてすぐから、私も1年遅れて近所の保育園に預けられていた。  田舎で自営業の家庭が多かったためか、それとも小さな町なので融通がききやすかったのか、園児は割と多かったと記憶している。  午前遊び、昼食、昼寝、おやつ、午後遊びをして順次お迎え。  当時昼寝の時間においては「先生の休み時間」とされていたのか、担任の先生は時々教室に様子を見に来る程度だった。
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