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恐る恐るお墓に近づく。彼氏は線香に火をつけお香立てに立てている。私は震えながらお花を供える。ちらっとお義父様を見る。目が合うっっ! か、帰りたいっっ。
「ほら、報告しようっっ」
「うん。足が進まないっっ」
足がすくむっっっ。
肩に手の感触。
「あっ、ボディガードじゃない、自縛霊さん……」
私は涙目だっ。怖いよぉぉぉ……
「ほら、自信持って、いつもの彼女さんらしく!」
──なんて、優しいんだぁ……こんな時はぁぁ! ……いつも怖がってごめんねっっっ──
ボンが足元にすり寄って来るっっ! 相変わらず血まみれにしてくれるけど……。
にゃあぁぁぁ……
──お前も応援してくれるのかぁ??──
「ほら、いつもの元気で体当たりよっっ」
「あっ、れい子さん」
いつも優しいれい子さん。頼りになるれい子さん。
──病院から飛んできてくれたのぉぉ!? ──
よく見てみると背後には病院から応援に駆けつけて、違う飛んできてくれてる覗き魔、サッカー少年、おじいちゃん、可憐な少女らがぁぁ!!
「みんな応援してるわよっ……」
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