12人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
2.パンツマンの日常
私はパンツマン。この街のヒーローだ。
今日も街をパトロール。うむ、実に平和だ。素晴らしい!
気持ちのいい風が私の引き締まったボディを撫でていく。パンツ一丁は実に清々しい。みんなもやればいいのに!
「あっ、パンツマンだ!」
「今日もハゲてんなー」
子供の声は耳に心地よい。だが、私は決してハゲているのではない。身にまとうものはパンツのみと決めている。髪の毛も例外ではない!
あほー、あほー。
頭上をカラスが飛んでいく。
あほー、ばかー。
奇妙なカラスだな。
ボトッ!
「あっ!」
我が相棒であるパンツにカラスの糞をかけられてしまった。これはいかん!
スッ。
ピーポーピーポー。
ー1時間後!ー
「『スッ』じゃねぇんだよ。なにごく自然に脱いでるんだよ!」
「紳士たるもの汚い衣服を履いたままというのは……」
「汚ねぇモン見せられてんのは周りだよ! っていうか、服を着ろ!!」
「刑事さん、それはできない!」
「何でだよ!」
「私が……パンツマンである限り!!」
「全裸マンだったろうが!!!」
続くっ!
最初のコメントを投稿しよう!