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27.パンツマン、家を買う
私はパンツマン。川原に住んでいる。家は段ボールでできている。
なかなか快適なのだが、やはり段ボールハウスではパンツの収納場所が足りずに困ることがある。
そうだ。私も大きな家を持とう。
だが、家を持つには金が必要だ。
私はパンツの中をまさぐる。五円玉が一枚あっただけだ。
「ふむ、金を稼ぐ必要があるな」
「めん?」
「めんちゃん、何かいい方法は知らないか?」
「めーん……、めん!」
「おっ、何か思い付いたのか」
「めんめん!」
「なるほど……パンツマン写真集を作って売ればいいのか! 確かにそれなら売れるな!」
何といってもこの街のヒーローの写真集だ。皆、欲しがるに違いない。ブラジャーマンにも一部やろう。
「めんめんめん!」
「なに? ちょうど飼い主が要らないカメラを持っているから取ってくるって? おお、それは助かるな!」
どんなポーズがいいだろうか。私はパンツマン。やはり正義のヒーローらしくパワフルでスマートでセクシーなものがいいだろう。撮影用のパンツも選定する必要があるな。
だが、皆が待ち望んでいるのはやはりアレだろうな!
ところで、写真集には修正が入ることもあるらしい。必然的にパンツを脱ぐ写真も撮ることになるだろう。しかし、修正されてしまっては真のパンツマンを感じてもらえない。
やはり、全裸だが局部は見えないような配慮が必要だな。
ヘソには絆創膏を貼っておこう。
これで安心してパンツを脱げる。
スッ。
カシャカシャッ!
ピーポーピーポー。
ー1時間後!ー
「有害図書を製造したらしいな」
「きちんとヘソは隠しました!」
「雷が鳴ったときの迷信じゃねえんだよ」
続くっ!
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