5.海開き

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5.海開き

 私はパンツマン。今日は海に来ている。  はっはっはっ、安心して欲しい。ちゃんと履いているさ。水泳パンツを。  しかし、海はいい。照り付ける日差し、ジリジリと肌を焼く日差し、目の奥がひりつくほど眩しい日差し。……いや、日差し強いな。  このままではパンツマン焼きになってしまう。さあ、泳ごう!!  ざっぶーん!  ゴボゴボゴボ……!  ぶはあっ!?  しまった。筋肉が多くて脂肪がないから沈む……! 私は泳げなかった!  衝撃的な事実に私は凹んだ。  もう、帰ろう……。  スッ。  水泳パンツを脱ぐ。  むむっ、困ったな。着替えるのが面倒で水泳パンツを家から履いてきてしまったから替えのパンツがないぞ。  まあ、仕方がない。このまま帰ろう。  ピーポーピーポー。 ー1時間後!ー 「『仕方がない。このまま帰ろう』じゃないんだよ!」 「で、でも、家から水着を履いてきて下着を忘れるなんてよく漫画とかであるシチュエーションじゃないですか!」 「確かにそうかもしれない。だが、そういった場合でも上に何か履いているだろう。ノーパンはな、服を着ているからこそ成り立つんだ」 「ふむ、哲学ですね」 「パンツマンもな。パンツを履いているからパンツマンなんだぞ」 「パンツを脱げるのもパンツを履いているからこそということですね」 「そうだけど違うよ」  続くっ!
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