1.私はパンツマン

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1.私はパンツマン

 私の名前はパンツマン。  そう。この街のヒーローだ。  体脂肪率1%、体重100キロのムキムキマッチョ。もちろん顎だって割れている。  身に付ける衣装はスーパーヒーローの証! 逃げも隠れもしない、パンツのみだ。 「うえーん」  おっ、あそこに泣いている子がいるじゃないか。 「うわーん、田んぼに落ちてパンツまでグショグショだよー」  かわいそうに! 私は子供の前に仁王立ちするとこう言った! 「もう大丈夫だ!」 「あっ、パンツマン!」  スッ。  私は履いていたパンツを脱いで子供に差し出すと、白い歯を見せて笑う。 「それを履いていくといい!」  ピーポーピーポー。 ー1時間後!ー 「なあ、どうして脱いじまったんだよ」 「刑事さん……だって子供が困っていたから」 「余計困ったことになったよ!!」  続くっ!!
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