プロローグ

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プロローグ

いつからだろう。 こんなにも演じる役に感情を支配されるようになったのは。 いつからだろう。 こんなにもこの人が気になり始めたのは⋯ 常に理性が先行して、制御できないなんてこと今までに一度もなかった。 まるで客観視している様な感覚で、絶え間なく与えられる刺激に本能に身を任せては、次の刺激を求める。 何度も立ち止まってはキミが手を差し伸べてくれる時を待ち続けているくせに、手を掴んだら素知らぬ顔をして、欲が満たされることにキミの一方的な想いだと言い張るんだ。 それももう、限界みたい。
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