ケンカしてしまった

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「痛っ、痛いよシーラ」 「あ、ごめんクロハ……つい」 さっきキスされた頬をシーラがハンカチで何度もふいていた。 「嫌いなボクに触られたくないよね……」 「ち、ちがっ……」 悲しげに眉を寄せるシーラを見てクロハは言葉が詰まる。 ーーどうしたら伝わる……? 「す……き、だよ…………」 「え?」 「嫌いじゃない、大好きなの!!分かった?!」 顔が熱い。それでもちゃんと言えた。すると、いつの間にかシーラの腕の中にいた。
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