01話 〇〇家のタタミ

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01話 〇〇家のタタミ

 とある彼女の家には古いタタミがある。  そのタタミには曰く付きがあり、その上で寝ていた先代の娘がその晩亡くなったという代物だった。  そんな曰く付きの代物をあろうかと彼女の友人が一晩寝てしまった。  するとどうか。  次の早朝にその友人がいなく代わりに友人と同じ背丈の黒焦げのシミの痕が残っていた。  もしかしたら、友人はあの世のモノ達に喰われたのだろうと。  それ以降そのタタミは二度と使用せずに然るべき所で厳重に保管されている。  〇〇家のタタミ 完
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