Episode.7

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このところ、きつい日差しはすっかりなりを潜め、時折ハッとするような冷たい風が吹くようになった。 学校から帰る時間は日も傾いて結構肌寒い。制服のポロシャツは一週間前から長袖にした。 風に煽られてあちこちに靡く前髪を引っ張りながら、きょろきょろと当たりを見回す。 案の定、私が探しているあいつの姿はなくて、結局は最近の定番コースとなった帰り道をいつも通り自転車で突き進んだ。 あの日を最後に、放課後に迷子になったハルカを見かけなくなって一週間が過ぎた。 もしかして、と思ってハルカの家の前を通ってみたら、いつも開いている出窓が閉じていて、カーテンも閉め切られていた。 おそらく眠ってしまったんだろう。 なんとなくいつもよりも日当たりが悪いような気がするハルカの部屋をぼんやりと見上げる。 ハルカ、次はいつ起きるんだろう。
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