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山河社稷図
あー。長閑な自然でゲスなあ。
でもあれ?水田?ここドイツじゃねえか?
小鳥遊山椒は、長閑な水田地帯にいた。
「ああああああ!大体解ってんでゲス!またかあああああああ!またお前かあああああああ!さっさと社稷図から出せやあああああああ!でゲス!このボケ仙人!太乙真人の変態野郎!」
「だからまあ、無理アル]
現れた太乙真人が、あっさり言った。
「あれアルな。ヒョウタンの蓋開けて、金閣が「行くぞ銀閣!」で銀閣が「おう!」つった状態アル。ただ1人残された金閣の背中のイラストね」
しょんぼりしすぎた金閣の背中があった。
「知るかああああああ!このクソボケ12太子!あんた等がひねもすのたりと惰眠を貪ってた間に、崑崙山はもうあいつに牛耳られてるでゲス!目え覚ましてから死ねえええええええええ!もしくはアチキを出せ!」
「だから、無理だっつってるアル。まあ、どうせ死にゆくその身なら、せめて潔斎水垢離でもしてるヨロシ。綺麗な体でこの途のお別れをぼっ!」
強烈な左フックが、太乙真人のテンプルにぶち込まれた。
レイプ目でフラフラになった太乙真人に、小鳥遊が、
「ウォオオオオオオオタアアアアアアアアアアア!!ウォオオオオオオオオタアアアアアアアアアア!!」
ヘレン・ケラーの霊が降臨していた。
腰に両手の拳を当てて、仰け反るように吠えていると、
「そなたの死は、既に十二太師の間で決められたこと故、大人しく縛につけ」
縛妖索。霊力を持つ相手を捕縛する宝貝だった。
「この、女媧が」
傲岸に言った相手は、古代中国の創造神、女媧だった。
「ちゃんと持っていよ」
縛妖索をぎりぎりと締め付けた相手を認め、小鳥遊は吠えた。
「こんの裏切り者がああああああああああああ!旦那がお前等等しく斬獲するでゲスああああああああああ!でゲシょう?!ウェイトリー!」
ウェイトリー・猫は、やる気なさそうに縛妖索を縛り上げていた。
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