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「何ひとつ大丈夫じゃない発言なのですが」
「ミィナには私を見張っていて欲しいの、逃げ出したなんて思われたら困るから万が一の時は私に逃亡の意思はなかったとちゃんと証言してね」
「やっぱり面倒事じゃないですか!」
満面の笑みを向けた私とは対照に頭を抱えて嘆くミィナ。
彼女には申し訳ないがそこは運が悪かったと思って諦めて貰うことにした。
どんどん青い顔になるミィナだったが、それでも一応は私の希望を聞いてくれるらしく、かなり渋々出してくれたシンプルなワンピースに袖を通す。
彼女は最後までこのままでいいです、と言い張っていたが、「この場で無理やり私に着替えさせられるのと、自発的に着替えてくるのはどちらがいい?」と笑って聞くと半泣きになりながら着替えに自室へ戻っていった。
「ついて行きません、って選択肢はないのね」
一人になった部屋で思わずぽつりと本音を呟く。
二択で回答を求めたのは私だが、実質ただの人質である私の言葉なんて無視してしまえばいい。
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