7.ルピナス視点*花の小屋と鈴

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 お母様のよりも大きな黒い鈴をヴェルゼから受け取った。 「こっちの鈴は、我の魔力も封じ込めてある。そなたに何か危険が迫れば、その魔力がそなたの身を守る。そしてそなたが鈴を振れば我もすぐに駆けつける」 「ありがとうございます」 「では、我はそなたの食す夕食を調達してこようか。この辺りに結界を張っておくが、エアリー、何かあれば念で知らせてくれ」 「分かりました。ヴェルゼ様、きちんと人間が食すものを見分けられますか?」 「大丈夫だ。我はこの世界に来てから人界の料理を調べ、作れるようにもなったのだ」 「ヴェルゼ様はルピナス様のことを愛されているのですね」  一瞬ヴェルゼと目が合ったけれど思い切りそらされた。ヴェルゼの尖った耳が赤くなっていた。 「では、行ってくる」  ヴェルゼは花の小屋を出ていった。 「あの、エアリーさんにお聞きしたいことがあるのですが」
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