8.ヴェルゼ視点*料理

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 胸の高なりを気にしつつも、我はルピナスのいる場所へ戻った。  花の小屋の前で火を起こし、鍋を準備する。早速入手した食材を使い、調理する。  魔法でテーブルと椅子を小屋の前に準備し、ルピナスを座らせた。 「本日のメニューはキノコのスープと魚のソテー。そしてパンとフルーツの盛り合わせだ」  ルピナスはスープをスプーンで掬い、口に含んだ。 「どうだ?」 「想像していたよりも美味です」 「ヴェルゼ様はルピナス様のために、相当料理の訓練をされたようです」  ルピナスの言葉を聞き、安堵した。  更にルピナスは我に向かって微笑んだ。 ――こんなに上手くいっても良いのだろうか。  
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