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……なんだ、それ。
「……ねえ、優月」
「……はい、浦崎先輩」
「……ちょっと、張り切り過ぎたね」
「……はい、そうですね」
それから、二時間ほど経て。
茜色に染まる空の下、少しぐったりしつつ歩いていく先輩と私。……うん、もはや説明不要かもだけど……お互い、熱中のあまり休憩も忘れ歌い続け……まあ、二人ともすっかりお疲れなわけで。ちなみに、勝敗は……まあ、五分五分くらいかな?
そういうわけで、その日の言葉少なめに帰路を進み解散。そして、そのままアパートへと向か――うわけではなく、平時とは別の道を進んでいく。それから、数十分ほど経て――
「――久しぶり……お父さん、お母さん」
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