甘党機動隊🚨

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俺は、プチパフェを一つだけ持ってレジに向かった。 レジカウンターに、おさないくんがいた。 ああ! やっぱり、小柄で可愛い、、。 俺はプチパフェとか、小さくて可愛いものが好きなのだ。 俺は、ドキドキしながら、プチパフェを、おさないくんの前に置いた。 「ああ、今日は、一つしか残ってなかったですね。大丈夫ですか? ご家族の分ですよね?」 おさないくんが、優しく気遣ってくれた。 俺は、震える声で、こう答えようとした。 『今日は、つまり、家族が一人なんで、大丈夫です!』 しかし、緊張のあまり、どもってしまった。 「き、今日は、つ、つ、つま、、」 「つま? ああ、奥様の分ですか? やっぱり、ご結婚なさっていらしたんですね。落ち着きがあるから、きっとご家庭があると思ってました」 い、いや! 違う! おさないくん! 俺は、君が大好きな独身男だ! しかし、俺は、何も言えず、お金を払って、後ろ髪を引かれる思いで、店を出た。 ああ、、。 俺のこの禁断の恋は、どうなるのだろう、、。 俺は、とぼとぼと、一人暮らしのアパートに帰った。 「岩佐! 今日は飲みに行くぞ! 付き合え!」 大山巡査部長が、俺の肩を掴んで言った。 「オスっ! お付き合いさせていただきます!」 俺は、いつもの返事をした。 警視庁警備部の機動隊の更衣室で、俺は、着替えていた。 本当は、酒を飲みになんて、行きたくない。 俺は、生粋の甘党なのだ。 しかし、この機動隊という男ばかりの仕事場で、チームワークは大事だ。 飲めないから、上司の誘いを断るなんて出来ない。 今日は、おさないくんのいるメダカスーパーには、行けない、、。 おさないくんに、会えない。 俺は、悲しくなったのだった、、。
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