7人が本棚に入れています
本棚に追加
いきなりの土下座に、俺もビックリした。
「え?! な、なんですか? どうしたんですか?」
俺は、しおりちゃんに訊いた。
しおりちゃんは、顔を上げた。
そして、言った。
「、、分からないですか?」
「え? 何が?」
しおりちゃんは、ホッと息を吐いた。
「分からないなら、いいです」
そう言って、土下座から立ち上がった。
な、なんなんだ?
しおりちゃんは、何もなかったように、微笑むと、俺と大山巡査部長の間に、座り、俺たちのグラスにウィスキーを注いだ。
「あらためて、よろしくお願いしますね」
しおりちゃんは、おさないくん似の顔で、そう言った。
謎だ、、。
しおりちゃん、何者なのだ。
しかし、俺の頭に一つの考えが浮かんだ。
だが、、。
ありえない、、。
俺は、その考えを、首を振って打ち消した。
最初のコメントを投稿しよう!