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俺と大山巡査部長は、店を出た。
まだ、早い時間だったが、俺が、用事を思い出したから帰りたい、と言って、まだ飲み足りない風の大山巡査部長を急かしたのだ。
それでも、大山巡査部長は、飲み潰れていたので、タクシーに押し込み、無理やり自宅へ帰らせた。
俺は、確かめたい重要なことがあったのだ。
俺も、空車で走っているタクシーを手を上げて止め、急いで乗り込むと、運転手に告げた。
「メダカスーパーまで、急いでお願いします!」
メダカスーパーに着くと、もう閉店間際だった。
俺は、構わず中に入ると、レジカウンターを見た。
いつもの、おさないくんではなく、店長がいた。
俺は、その店長に訊いた。
「あの、、今日は、おさないくんは?」
店長は、気さくに答えてくれた。
「なんかね、バイトの掛け持ちをしたいから、休ませてくれって。いやあ、うちはバイト代が安いからね。何でも、いいバイトを見つけたらしいよ」
それを訊いて、俺がしおりちゃんに対して持った疑問は、より大きくなった。
つまり、、。
しおりちゃんは、女装した、おさないくんではないのか?!
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