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どうやら あの人は
黒髪の乙女が 好きなようで
だから 黒髪のわたしにも
その権利は あるのかな
半袖だと
口もとをふけないのが
不便なんだよなあ
とか 思ってるわたしにも
その権利は あるのかな
クロカワという名前なのに
色白だと なんか言われそうな気がして
意識して 外に出てみたり
日を浴びるようにしている
色黒 とまでは 言われないけれど
名前のことで いじられることがない
そんな程度の色には しておきたい
名前に 色がつくと
何かと 不便
白の魔法つかいが 前に
そんなようなこと 言っていた
白の魔法つかいなんて 呼ばれていると
悪いことなんて しないんだろう
まわりは みいんな 思ってしまうようだ
白の魔法つかいと呼ばれていても
悪いことは する
悪いことの程度はあるけれど
することは する
白の魔法つかいなのに
悪いこと するんだあ
そんなことを言われているようで
なんだか 心苦しいみたい
だから 白の魔法つかいは
黒の魔法つかいに あこがれている
理由として ちょっと な 感じではあるけれど
白の魔法つかいは 黒の魔法つかいに あこがれている
どうやら あの人は
黒髪の乙女が 好きなんじゃなくって
黒の魔法つかいのことが
好きなんじゃないのかな
と これは ここ最近のわたしの考察
だから わたしには
その権利が ない
わたしが 黒の魔法つかいになったら
わたしにも その権利は あるのかな
理由として ちょっと な 感じではあるけれど
わたしも 黒の魔法つかいに あこがれている
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