第1話「ハイデルベルク」

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一方その頃〈SYMFONY〉内部で紅茶を嗜む青年は不敵な笑みを浮かべて視線の先にある物をジッと眺めていた…??「フフフっ(笑)!!?どうやら?彼女たちに気付かれてしまった様だ?」 ??「見てご覧?ベル?これがミルナルテたちが恐れる力の片鱗だ…?とてもキレイな色をしているだろう…?」そう言った青年の目は……何処までも狂気に満ち溢れた目をしていた…そして…  カバラの天秤と呼ばれたその庭園の先で咲き狂う花びらは偽りの果実をその実に宿すように ゆらめいていた…そう?淡いロベリアの花を象徴する様に儚く揺れるその花は…カルミアという名の淡い果実を芽吹かせていた…やがて…深淵に染まる空の下で…輪廻の花が…怪しく搖れて… ヴァン・ハーネット・クラウンの心が水面に投影されて行くっ!??その中で揺れる…空虚な心を混迷と呼ぶのならそうなのかもしれない…次回「黙示録の欠片」第2話へ続く…
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